美しい花を見て「自分も美しくなりたい」と、鼻や口に種を詰め込んでしまうなんて、誰が思いつくでしょう?
エルザの種は、エルザ自身の中にあったのです。でも、「ショッキングピンク」の大輪の花をさかせることができたのは、その種が、どんなに抑え込もうとしても溢れ出る、強い才能の種だったからでしょう。
特別な花の種を内に持っている子どもは、大人の常識からはみ出す「みにくい子」なのでしょう。
そんな種を持つ子どもが、常識という枠に押しつぶされることなく花を咲かせることができるよう、子どもと一緒に多くの大人に読んで欲しい絵本です。