講談えほん(福音館書店)。
題名を見て、徂徠?どこかで聞いたことがあるような、と思っていたら、
儒学者、荻生徂徠のエピソードでした。
ある豆腐屋七兵衛が出会ったのは、長屋に住む貧しいお侍。
出世払いで豆腐などをめぐんでいたところ、豆腐屋が被災。
そこへ現れたのが、出世したお侍、もとい、荻生徂徠だったというわけですね。
情けは人の為ならず、そのままのエピソード。
荻生徂徠の、学問へのいちずな姿勢と、七兵衛の度量の深さ。
講談の語り口がじんわりと身に沁みます。
小学校中学年くらいから、この人情、体感してほしいです。