自分が徳山村の下流で産まれたからでしょうか、村が壊されていくところを目にしているからでしょうか、私にとってとても思い入れの強い写真絵本です。
人家のない揖斐川を車でひたすら上っていくと、こつぜんと現れるのが徳山村の世界でした。
鉄筋の学校が残る他は壊されていく家々。
この写真絵本は、それよりさらに上流に暮らしていた人々の記録です。
多くのものが下流の記念館で展示されていますが、懐かしさとともに、これで良かったのだろうかという、疑問がわいてきます。
モノクロの写真が多い中で、表紙にもなっている夕陽を拝むはつよさんの姿が印象的でした。