この本を理解しようと思ったら
中学生くらいのほうがいいんじゃないのかなぁ、と思うような
とても概念的なお話でした。
オポッサム(実は今回初めて知った、実在の動物でした・・)は
にこにこと毎日幸せに暮らしているのに
木に逆さまにぶら下がったら、口元が逆向きのへの字になって
泣いていると思われ
「にこにこにしてやる」と、大いなるおせっかいを受けるお話。
自分が幸せかどうかなんて、自分が感じていればいいのであって
他人がとやかく言うことではないし
ましてや手を出すべきでもないのに
読んでいて、ただただ腹立たしかった。
子供のいない友達がいるが
夫婦で楽しく暮らしているに
近所から、哀れな中年夫婦と思われていると嘆いていた。
訳者あとがきにある
「幸せの形はどうであれ、自身の幸せを、
胸の内に置くか外に置くか・・
胸の内にある幸せは、誰かに奪われることがなく、自らの力で生み出せる」という言葉が
とても輝いていました。