この本の中に出てくる大人たち、すなわちバージニアのお父さん、ニューヨーク・サン新聞の編集長、社説を書いた記者のチャーチ、そして、手紙を出したバージニア、誰かひとりでも欠けていたならば、このお話はありえなかったでしょう。社説になっていなかったに違いありません。この出会いがすべてのような気がします。
この本を読んで、子供の純粋な問いかけに真摯に向き合える大人でありたいと思いました。
それにしても、「もしもサンタクロースがいなかったら、・・・」なんて、考えてみたらぞっとします。子供時代だけでなく、我々大人たちもサンタさんには十分楽しませてもらっているはず。見たことのないもの、見えないものこそがかけがえのない大切なものであるということをしっかりと心に刻んでおきたいと思います。
夢のある素敵な実話だと感じました。