まったく予備知識なく、たまたま書店で手に取り、一瞬で好きになってしまった本です。
奥付を見てそうそうたる執筆陣に、大きくうなづいてしまいました。
タイトル通り、これから言葉を学ぼうとする子供たちへの「にほんご」の本。
ですが私自身がそれよりも惹かれたのは、全体のページ構成と、ビジュアルイメージの効果的な使い方でした。
かわいい挿絵はもちろんですが、漫画を利用した擬音表現、思いきって見開き2ページのほとんどを黒く塗りつぶして表現された宇宙、<ひらがな>50音を掲載しているページではただ記載するだけではなく、安野光雅さんならではの木や縄のイラストで表現された美しい立体文字!!!
他にもいっぱいあって書ききれません。
某デザイン誌もびっくりです。
国語がちょっと苦手な息子は、文字の多い本をあまりじっくりと読んでくれません。
ですがこの本は大層気に入った様子。
前から読まなくていいからみたいです。
自由にぱらぱらとめくり、気に入った絵や図形があるところから拾い読みしています。
つい正しい日本語を教えようとしてはなかなか理解してくれない子供にイライラしてしまいがちですが、この本はもっと自由にのびのび楽しく言葉と仲良くするといいよ、と言ってくれている気がします。
子供がいつでも気が向いたとき読めるように、いつも手の届くところにそっと置いています。
超が5つくらいつくほどおすすめします。