むれ・・・群がっている集団で中の各々はみんな同一ではない。
この絵ほんには、たくさんの「むれ」が描かれている。
それなのに、
はじめの一行、たった一言で、
「いっぴき」と「その他」とに、ぜーんぶ変換させてしまう。
「その他」はみんな各々同一ではないのに。
かと思えば、
極端に個性むき出しの「いっぴき」らがたくさん現れて、
本来の「むれ」を丁寧に表現する。
各々同一ではないこと、それは自然なことなのに。
どちらも「むれ」、どれも「むれ」。
でも当たり前だけど、各々はみんな同一ではない。
みんなと違う何かを持つのは、当たり前なのに
ここではそれが特別のような、錯覚を覚えてしまった。
言葉としてのゲームがなければ、素直に素敵だったと思う。
心理の奥にある何かが、私の中で働いてしまったのです。
ひろた画伯の何かに、触れてしまったのでしょうか。
感謝。