大晦日に息子と読もうと決めていた一冊。
お父さんが出稼ぎから帰ってくる大晦日は家族にとって特別な日です。街中が忙しさに包まれた様子を見るとこちらもワクワクしてきます。また、娘の“みのり”がお父さんの帰りを待つバス亭は、静けさに閉ざされて、雪の音さえ聞こえてきそうなほど静かなのが対照的です。
さぁ、お父さんが帰ったところでいよいよ大晦日も佳境です。餅つき、久しぶりの団欒、そして年越しそばを食べたら、あとは待つばかり。みのりは次第に眠くなり、どうにかして眠らないようにと頑張る様子に息子も僕も笑いました。息子もずっと起きていると頑張りましたが、やはり夢の国へ。みのりはお母さんの声で起きましたが、うちの息子は何度呼んでも起きないので、残念ながら起きて年を越すのは来年にお預けです。今年は雲ひとつない良い天気で、みのりがお父さんと見た“きょうとあしたのさかいめ”が、我が家でもとても綺麗に見られました。
大晦日でなくても夜空を見上げるたびに“さかいめ”を探してしまいそうな素敵なお話しです。