えりとりえの文通が元になったお話。
交互に近況報告の形で書かれている。
内容は、とりとめのないこと、田舎の畑で育てた作物のこと、家族のこと、そしてある1人のクラスメイト、けんちゃんのこと。
時々話に出てくる、けんちゃん。メンタルクリニック?いじめ?気になるワードと一緒に出てくるのもあって、何があったんだろう?とどんどん読みすことができます!
語り口はあくまで、四年生の女の子。わかりやすく、時に乱暴で雑に、少し複雑な心模様も伺えます。
個人的には、時々出てくる、えみのおじいちゃんのセリフが大好きです。
どんなことがあっても、大事な作物が動物に荒らされても「そうきたか」と。
そしてもう一つ。雑草は踏まれても踏まれてもまた立ち上がると言われているが、実はそうではなく、ここはダメだと思ったら別の場所で立ち上がるということ。同じ場所で頑張らなくてもいいんだと言うこと。
軽いようでじんわり重い。
素敵な一冊でした。