台湾の児童詩の先駆者と言われるヤン・ホアン(1930〜1954)の詩を2004年に絵本にした作品です。
さりげない言葉で語られていますが、多くの詩が台湾の小中学校の教科書に採用されているのも頷ける心に響く言葉が並んでいます。
「葉っぱは 毛虫の ゆりかご。
花は ちょうちょの ねどこ。」
こうしたフレーズで始まりますが、何とも暖かい気持ちにさせてくれます。
その詩に、絵が実に調和して描かれています。
そして最後は、
「ぼくといもうとは しあわせだ。
うまれたときから あんしんして くらせるうちがある」
こう結んでいるのですが、言葉の美しさ、絵の美しさに触れることのできる素晴らしい絵本で、子供だけでなく大人にも読んで欲しい一冊だと思います。