子ども達の催しで、餃子を一緒に作ることになり、その時の読み聞かせ用に餃子の本を探して見つけたのが、この『いかりのギョーザ』です。正直なところ、表紙の絵から年少のお子さん用なのかと思って、大変失礼ながら期待していなかったのですが、読んでいくうちに、そのユーモアにノックアウトされました。
私は40年以上の人生を歩んできましたが、本当、原動力になったのは常に「怒り」でした。色々なことに対しての怒りで、前に進めたのです。だから、この本の中でフライパンが料理を作る人の心の中の怒りで火を起こすと知った時、すごく納得してしまったし、逆に同じような考えの人がいるんだと思ったら嬉しくなりました。
この本の中で、怒りから幸せを生み出すところも、やるなぁという感じです。とてもユーモラスな話で、読み聞かせでもみんな笑っていました。欲を言えば、この面白味の分かる幼稚園年長さんくらいからがお勧めです。是非読んでみてください。