まほうの小石とは何だったのでしょうか?
われをわすれるほど小石をながめていたシルベスターは、望みが叶うまほうの小石で、望み通り岩になりました。
そんなシルベスターが、イチゴ山でただひとつのチャンスを、小石を握ることなく願っています。
「もう、星がふるほどの夜になっていました。」という言葉に、たった一つのチャンスがあるはずなのに、信じられない、つかめないという、希望のような悲しみ、でもそれを手にしたときは、星がふるような喜びが待っているのではないか…そんなことを感じました。
この絵本は「おもしろい」「感動」という言葉だけでは言い表すことのできないものがたくさん詰まっています。
読む人の数だけ捉え方があり、私はこの絵本から人生の輝きを感じました。
ウィリアム・スタイグはどんなことを思いながらこの絵本をかいたんだろう…そんなことを考えながら読んでみるのも楽しいかもしれません。