幼い時からおおいなる目標を持ち、そのために行動し続けた女性のお話です。
ナイチンゲールやマザーテレサのように、貧しい人々や様々な境遇の人々に平等に接し、心の拠り所になるような優しさを持ち、それでいて戦争を終結させるためにはどうしたら良いのかを真摯に考え、行動する力も持っています。
時代のせいもあるのでしょう、「危険人物」と扱われることもあり、いわれなき中傷も受けていたのに、それを乗り越え、最期まで人々に寄り添う仕事を続けていきました。
ノーベル平和賞を授与されて、彼女にとっては世界的に風向きが変わったかもしれません。
けれど彼女にとってはそれは一つの出来事に過ぎないということが、本全体から伝わってきます。
女性が主人公ですが、人間の生き方、考え方を学ぶ一冊として、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思いました。