夏休み、毎日飽きずに「これ読んで」とこの絵本を運んで来るのは、3歳の息子。特に「だれですか? おひるねをしていないのは?」のところがお気に入りで、待ってましたとばかりにキャッキャとはしゃぎます。
ひとつ目小僧が1人起きて、扇風機の前を陣取って遊ぶ姿を見て、「『あーーー』って言ってるね。ボクみたいよね」と非常に共感しているので、自分が言われているように思ってしまうんでしょうねぇ。
畳の上に布団を広げてお昼寝をしている妖怪さんたちを指さしながら「ボクはここのお布団にねんねするよ」とニコニコ。すっかりお友達のように思っている様子です。
怖がりだけど、ようかいむらシリーズは大好き!な9歳のお兄ちゃんも、読み聞かせの時には必ず傍に。可愛らしい見た目の、「きつねび」と「すねこすり」が出てくるシーンになると、絵本を覗き込んできては「かわいいなぁ〜」とほわほわっと笑っています。
文中に名前の出てこない妖怪たちのこともとっても気になるようで、こわごわ挿絵と妖怪辞典と見比べていました。辞典は怖い絵が出てくることも多いので、兄弟で身を寄せ合って確認です(笑)
生活スタイルが変わってしまい、あまり昔話の妖怪を身近には感じられなくなってしまった現代でも、ようかいむらのお友達は、なんだか可愛くてユーモラスで、それでいてちょっと不気味な一面も。妖怪話のエッセンスが、こんな風に愛すべき絵本の存在によって伝えられて行くのだなぁと感じました。