人間の通う保育園に、ある日、ゾウがやってきました。名前はフンパーディンク。
人間でもないしとても大きいフンパーディンクは、人間の子どもたちとうまく遊べません。でも一人の優しい女の子が、フンパーディンクをさりげなく保育園に溶け込ませていきます。
全ての人がイジワルなわけではないけれど、世の中にはイジワルな人が多い場所はたくさんあります。
フンパーディンクがすんなり溶け込めたのはフンパーディンク自身の性格にもよるけれど、入った保育園に思いやり溢れる優しい女の子と、同じように思いやりのある子どもたちが多かったからだと思います。
この絵本はそのことには直接的には触れていないけれど文章や絵のいろんなところに含まれていて、まっ白な心の子どもたちが思いやりの大切さに気付ける、とても魅力的な絵本だと思いました。