ゆめさん大好きなおくはらゆめさんの幼年童話です。
ちいさなお話が全部で5つ載っています。
最後のおはなし「よるのまんなか ちゅーりっぷ」が、時系列的には一番初めのおはなしだったようです。
どのお話も短いですがとても素敵でした。
個人的には「みずたまり」の話と、「あかちゃん」の話が好きです。
みずたまりが まばたきすると、あめんぼが およいだみたいに みなもがゆれました。って、表現素敵です。
「あかちゃん」では夜目を覚ました赤ちゃんを、毛むくじゃらの大きな生き物(?)が抱っこして、しばらく町を散歩するところもいいです。その時何度か聞こえてくる子守歌らしき歌があります。
もんもん ぱろるう
うん ぼわか
もんもん ぱろるう
うん ぽわか
って、口に出していってみたらすごく響きがよかったです。
ちょっとお経みたいですけど。何度も言っていると、ほんとに眠くなりそうです。
「かまきり」が作った俳句もどれも捨てがたい面白い出来でした。このかまきり、俳句の才能あります。