アイヌ刺繍を生かした古布絵という布地の絵本。
布の上に布をかさねたり、刺繍で仕上げた絵はとても味わいのある世界を醸し出しています。
アイヌの民族性を感じさせる絵本です。
はなしは、フクロウの神とサケの神の話。
山から下りてきたフクロウの神は、川を上ってくるサケに馬鹿にされて、思わず海の水を取ってしまいます。
これではサケは生きていけない。
フクロウは怒りの無意味さを悟って、水を元に戻しサケは無事旅を続けることができました。
ストーリーとしてはシンプルですが、アイヌの人々が様々な生き物を神として崇め、決して争いを望む民族であることを感じました。
先ずは絵の迫力を満喫して下さい。