人は、歳を取るとそれだけ思い出の数も増えていきます。
本では、1つの思い出を1つの風船で表現しています。年を重ねたおじいちゃんは、たくさんの風船を持っていて、まだ若い僕は少しの風船。
そんなたくさんの思い出を持っているおじいちゃんが、ある時から少しずつ風船を手放し、思い出が減っていきます。。。
認知症が進んでいく様子を、風船で表現していて、減っていく風船の数に、とても切なく寂しくなりました。
でも、おじいちゃんにたくさんの思い出の話を聞いていた僕に、ちゃんとその風船が引き継がれているのを見て、素敵だなと思いました。
思い出の数は、歳を取っただけ増えていくものですが、でも単純なことではなく、それが減ることもあり、また誰かに引き継がれていくこともあり、増えたり、減ったり変化していくものなんだなというのが、よくわかりました。
切なくて、温かくて、とてもきれいな絵本でした。