『the remember balloons』が原題。
表紙のカラフルな風船の絵が印象的ですが、
実は認知症のおじいちゃんの様子を風船のイメージで描いた作品なのです。
記憶や思い出を風船にたとえ、おじいちゃんの風船がだんだん飛んでいく様子が描かれます。
カラフルですが淡い色調の風船が印象的で、そこにある思い出も素敵です。
最後の風船まで飛ばしてしまうおじいちゃんの姿は悲しいですが、
主人公がその風船を持つという視点が希望の光。
この解釈が素晴らしいと思います。
小学生から大人まで、認知症理解にもいいと思います。