クラスの中で、ひとりぼっちになりがちなはなちゃん。
でも、はなちゃんは仲間はずれにされているわけではなく、読書をしたり一人で過ごすのが好きなのです。
でも、みんなといるのも楽しい。
ドッジボールに誘われて、はっきり返事をしないでいたら別の子がやりたいと言ってきたので、結局仲間に入ることができず、そんな自分がもどかしいはなちゃん。
はなちゃんは、それならいっそ、ひとりを楽しもう、ひとりでぼっちや!と、何でも一人でやろうとするのですが、やっぱりそうなんでも一人ではできないですよね。
困っていると、クラスメイトのあいちゃんやともちゃんが手を差しのべてくれるのです。
これを読んで一番に感じたのは、クラスメイトの温かさです。
一人で過ごしている子を冷ややかな目で見たりしない。悲しいですが実はこんなに温かいクラスは現実にはなかなかないように思いました。
だからこそ、ひとりぼっちも怖くない。
この絵本は、ひとりぼっちの子はもちろんですが、そうではない子にも、ひとりぼっちの子を理解するために読んでほしいなと思います。