『おやすみなさい おつきさま』のマーガレット・ワイズ・ブラウンが、
36歳の時に、ゴールデン・マクドナルドのペンネームで描いた作品。
「ちいさな島」に渡った子ねこが、
島や、そこで生活を営む生きものとの対話を通して、
自然のなかに生きる《自分》の存在に、気づかされるというお話。
アメリカ東海岸の最北端・メイン州からフェリーで。
そこが、この絵本が生まれた島―ヴァイナルヘブン。
60年程前、マーガレットが暮らし、
創作活動に没頭した家があり、
その家の窓から見た風景こそが、
『ちいさな島』そのものだということです。(地球街道で放送分)
かもめ・ロブスター・あざらし・かわせみ・さかな。ちょう・くも・・・・。
空・海・陸と、この島を取り巻くすべての生きものが、
静かに・・・・。
そして、しっかりと息づいている感じがとても素敵です。
抑えた色調がしっとりとした雰囲気を漂わせ、
お話に厚みを加えているようです。
「 ちいさな島でいることは すばらしい。
世界につながりながら
じぶんの世界をもち
かがやくあおい海に かこまれて。 」
この「ちいさな島」のあり方は、
私達、人間の在り方に通じる事を教えてもらいました。