町はずれの原っぱに住む、もぐらのグラボー。悠々自適な生活を送っていましたが、ある日、そんな環境が一変し…。
原っぱが開発されることになったため、もぐらは住みかを追われます。
もぐらから見た地上の世界=人間の世界は、巨大かつ危険がいっぱい。何が起こっているのかわけがわからないまま、命からがら逃げ続けるもぐらを見ていたら、自然界の中の一部であるはずの私たち人間が、いかに傲慢に生きているかを、思い知らされた気がしました。
小さな、一人ぼっちのもぐらが、新しく見つけた土地で人心地?ついているラストシーンを見て、ホッとしつつも、また新たな危険が迫っているかも?と思い、ふと淋しい気持ちを覚えました。
うちの子は、そんな私の気持ちは露知らず(笑)、もぐらの住む地下の世界の描写に興味津々で、最初から最後までグラボーと一緒に冒険を楽しんだようでした。