たまごにいちゃん、何それ?って思ったのが最初。
でも、「へんしんマラソン」以来、あきやまただしさんの大好きな4歳の息子は、本屋でめざとく見つけて、
「これがいいの。」
あきやまただしさんの本は、ほんとに子供ウケがいいです。
たまごにいちゃんは、ほんとは、もう卵から出ていないといけない。
でも、ずっと卵でいたいの。
だって、お母さんに暖めてもらえるから。
その理由がなんとも言えず、かわいらしいですよね。
愛されていたい、いつもやさしくしてもらいたい。
どこの子もみんな一緒なのね。
まぁ、子どもだけじゃないですよね、誰だって、いつもやさしく擁護されていたいもの。
このたまごにいちゃんのキャラクターも実にかわいらしい。
お母さんに、「はやく大きくなるといいね。」と言われると「いいえ、これでいいんですよ。」と答え、
もう卵が割れてひよこになってしまった弟が、自分より大きくっても、ぜんぜん平気。
そして、自分は、ひたすら、卵が割れないように生きているんです。
あくまでマイペース!
でも、結局、卵は割れてしまって...
自分の成長した姿を見て、どんなにがっくりくるのかと思いきや、まんざらでもないな、となんて思うあたりも、なんだか、かわいらしいやら、おかしいやらで。
たまごにいちゃんの神妙な表情がとてもいいですよ。