一体どんな花が咲いたんだろう?
とても心ひかれるタイトルです。
冬になるとツバメは暖かい所へ飛んで行き、ヤマネは長い冬眠に入ります。咲いていた花は枯れ、一年で一番寒い季節。
そんな中、たった一人で初めての冬を迎えたこねずみが、同じく友だちのいない金魚と仲良くなります。
でもまた池の厚い氷がそんな二人の仲を阻んでしまい・・
ひとりぼっちだと思っていた金魚にも、本当はたくさんの仲間がいました。
自分から殻に閉じこもらないで周りを見てみると、友だちって案外近くにいるのかもしれません。
こねずみくんも、金魚さんたちが咲かせてくれた冬の赤い大きな花を見ることが出来て、きっと心は春が来たように暖かくなったことでしょう。
冬の景色の白と、金魚の花の赤がとても美しい絵本です。
冬の寒い日に読んでも、心がポッと温かくなる1冊ですね^^