あべ弘士さんの絵が半端なくいいです。
版画絵だと思います。
主人公のちび竜は、空想上の生き物なのでちょっと可愛らしいタッチで描かれていました。
その他、ボウフラやセミやたんぽぽの綿毛、ひとつひとつ見応えがありました。特にこの綿毛がわたしはお薦め!
真正面から描かれているトンボもすごいです。
カエルやオオカミなど、背景にさりげなく描かれている生き物たちの姿も素敵でしたし、ちび竜と角相撲(?)の勝負している鹿も力強くてかっこよかったです。
工藤直子さんの言葉のセンテンスも、声に出してみるとそのひとつひとつが耳に心地よかったです。
特に好きなところはやっぱり、
ちび竜、どんどん でかくなる
もぐらより でかくなって ー うさぎと とびくらべ。
うさぎより でかくなって − きつねと ばけっこ。……のページです。
読んでいて、楽しかったです。
こういう作品を子どもたちの教科書に使ってほしいなと、思いました。