ある男の子が生まれたときにプレゼントされた小さな椅子。
それから男の子はその椅子とずっと一緒でした。
おやつを食べるとき、遊ぶとき、そして叱られて悲しくなってしまったときも。
でも男の子はどんどん成長し、もう椅子には座れないぐらい大きくなりました。
そしてとうとう、椅子はお払い箱になりました。
大好きな子どもと離れなくてはならなくなった椅子の気持ちが、とても切ないです。
男の子は何とも思わないのかなぁ、なんて悲しく思いながら読み進めていくと・・・。
素敵なラストが待っていました。
やっぱり男の子の心にも、大事な存在としてずっと残っていたんですね。
今は何でも使い捨ての時代ですが、やっぱり長い時間を一緒に過ごした、思い出がいっぱい詰まったモノは特別です。
それを忘れないでいたいな、と思いました。