ずいぶんと懐かしい絵本ですが、パラパラと開いて見るとすっかり生意気になった息子が、ニコニコと笑顔いっぱいでキラキラした瞳で私をみつめていた甘酸っぱい光景を思い出すのです。
あのころは、文ではなくオマノトペ、擬音語を繰り返すごとに自分自身がとても気持ち良くなっていたことを思い出します。
絵も図形のような、不思議絵のようなものを探していました。
元永定正さんの絵は、親のイマジネーションを掻き立てる絵だったと思います。
子どもが具体化される前の、曖昧で夢いっぱいな時代。
素晴らしい絵本だと思っていました。
息子は全く覚えていないのですが、自分にとってとても大切な絵本の一つです。