さだまさしという音楽家の曲には、重さと深みを感じますが、このように文字化され、絵とともに行間を読むようになると、メロディで流れていく以上の重厚感があります。
交通事故で人を死なせてしまった男が、毎月欠かさず送り続ける賠償金をセンチメンタルに考えてはいけないと思います。
7年目にして送られてきた手紙を、許されたことだと過大に受けとめてしまうのも気になるところです。
悲しみから解放されたい気持ちと、賠償金を送ることから得る安堵感とを感じてしまいました。
人間の心の微妙さを痛感させられました。
凄い絵本です。