タンタンシリーズは、「なぞのユニコーン号」以来2冊目です。
少年・タンタンは知恵も勇気もあり、大人顔まけなのが、子どもにとって嬉しいみたいです。
ただ、小さなコマ割りの漫画なので、読み聞かせする大人は読む分量が多く辛いかなと思います。
タンタンがアフリカのコンゴへ少年記者として赴任します。
「はじめに」と「あとがき」にも説明がありますが、植民地時代のアフリカなのでアフリカ人に対してヨーロッパ人の偏見が垣間見えること、動物を簡単に射撃してしまうのは当時射撃がスポーツとして扱われていたことなどで、「良い子には読ませたくない本」としてみなされてきたことを知りました。
現代の感覚でいうと、大人の方が違和感を感じる点があるかと思いますが、息子は、人を騙す呪術師に、タンタンが立ち向うところなどを、興味深く見ていました。
子どもでありながら、大人からも一目おかれる度胸や知恵があること、そこに子ども心を揺さぶるものがあるように思いました。