残念ながら、私は絵本に関する記憶がほとんどないのです。幼稚園で絵本をもらって帰ってきていたはずなんですが・・
そんな私が鮮明に覚えていたのがこの本です。
チャイルドブックの「おはなしチャイルドリクエストシリーズ」の広告を見てはっきり子供のころ大好きだったことを思い出し、購入しました。
○○年ぶりに読んでみて、懐かしさと楽しさで胸がいっぱいになりました。
内容は、自分はお金持ちだといばってばかりのいばりんというおじさんがもっと有名になるために銅像を建てようと計画します。いばりんはチョコが好きなので、自動車にのったいばりんの像をチョコで作ります。
ところが、いばりんをのせるのがいやなチョコレートの自動車は逃げ出しておかしやさんにみんなに喜んでもらえるチョコにしてくれと頼みます。そして、大きなチョコレートの自動車はたくさんの小さな自動車のかたちのチョコに生まれ変わり、子供たちに喜んでもらえたというおはなしです。
子供にお菓子という子供に大変夢のあるストーリーもさることながら、どこかの外国を意識して描かれたのかなと思われるエキゾチックな絵とお話の設定が私を魅了しました。
また、悪者にされているいばりんもチョコが好きで、どこか憎めない感じです。
そして、ストーリーの細かい内容から裏表紙の絵にいたるまで覚えている自分に驚くと同時に、こんな楽しい絵本に出会えてよかったなとしみじみ思いました。
月刊誌なので、有名な本でないのが非常に惜しいと思いますが、私だけの宝物チックなレアな感じもいいものです。
でも、図書館などにおいてあればぜひ読んでみてください。