随分前に、遠野に旅行に行ったとき、全くラッキーなことに、鈴木サツさんの生語りを聞くことが出来ました。(売り子姫ではないけれど)。
私は東北生まれなので、聞き取ることが出来ましたが、一緒にいった友達は面食らったようです。でも、冬の寒い夜、いろりばたで聞いた語りは幻想的で、聞き取れなくても十分楽しむことができました。
その鈴木サツさんの語りの文字化、東北人でも読み取りにくいかもしれません。方言の音感というのは、文字にできないのですよね。
それでも、飯野和好さんの手書き文字と、なまめかしい絵がこの物語の世界にぐいっと引き込んでくれます。
そして、音読し始めると、サツさんの声がよみがえり、東北の血が騒ぎ、結構イケる朗読ができました。
思い切り気取った標準語バージョンと、なまめかしい方言バージョンで、上演中です(笑)。