作者のシド・ホフは1912年生まれで、50冊以上の児童書の著書があります。
今回の作品は、1960年の作品なのですが、日本での初版は2007年と47年目にして翻訳されて出版されたことになります。
ぞうのオリバーの夢は、サーカス団に入って踊ること。
船に乗ってサーカス団に入る予定が、行き違いで予定外の扱いになってしまい、オリバーは路頭に迷うことになってしまいます。
でも、決して夢を諦めないでいる姿は、きっと子供の心に響くはず。
途中のエピソードも楽しいものが多く、そんなに起伏のあるストーリーではありませんが、安心して読める絵本です。
子供と遊ぶシーンもふんだんにあるので、幼稚園児なら大喜びすることでしょう。
ぼかしの効いた絵も、決して古さを感じさせることがありません。
良い絵本は残ることを証明する暖かい絵本だと思います。