やさしい、おだやかなアナグマさんが亡くなってしまった後の仲間たちの悲しみが、いつしか大切な宝物になっていくという、心に染みわたるお話です。
娘にはすこし早いかな、と手にとらないできましたが、私の亡くなった父のことをよく聞きたがるので一緒に読んでみました。
娘には、なぜアナグマさんが死んでしまったのかが(老衰ということが)理解できなかったようで、とてもかなしい顔をして聞いていました。
でも、みんながアナグマさんからもらった大切なものの話をしているところで真剣な顔つきに変わりました。
今はまだわからないかもしれないけれど、歳を重ねるたびに、きっと違った思いで読んでいけるのでは
ないかなと思いました。
難しいテーマですが、親しい人の死ということがどうゆうことか、悲しみだけではなく、残された人がどう生きるのかということがとても大切だということを分ってくれる日がくるといいなと思います。
娘が大人になってもずっと大事にしていきたい一冊です。