くんちゃんシリーズのドロシー・マリノの童話です。
誕生日が同じの、町に住むマイケルと、農場に住むスーザンが主人公。
二人が6歳になるところから始まり、誕生日パーティー、ドキドキの小学校入学、遠足、転校生など、二人を中心に、等身大の毎日が描かれています。
誰も知っている子がいない学校に行くことに不安を覚えるスーザン、そんなスーザンに優しく接するマイケル、そんなマイケルにやきもちを焼くマイケルの親友のジョニー、言いつけ屋なのにいざという時には頼もしい味方のマイケルの姉ジェーン。
だれも彼もその辺にいそうな子どもたちです。
そんな子どもたちの日々の暮らしが、生き生きと描かれています。
全部の漢字に読み仮名がふってあるので、小学校低学年のお子さんでも読むことができるでしょう。
外国のものは見かけるのですが、最近の日本の童話には、こういうタイプのお話が少ないので残念です。
冒険やファンタジーばかりでなく、こういう日常を描いた童話ももっと読んでみたいですね。