赤羽末吉さんの絵が味わい深い日本の昔話です。
そばがらじさまとまめじさまという二人の対照的なおじいさんが登場しますが、読み進めていくうちに、子どもたちは気がつきました。
これ、花咲かじいさんにそっくりなのです。
でも、犬が言うのは「ここ掘れ、ワンワン」ではなくて、「あっちの がけから ぼっかぼか、こっちの がけから ぼっかぼか、あおじしぁ ではれぇ、わん」でした。
その結果、まめじさまは、あおじし(カモシカのこと)をどっさり捕まえて、毎日しし汁を堪能するという豪勢な暮らしをします。
このように細部はちょっと違っていて、その都度まめじさまがおいしい食事を堪能しているのがなんだかちょっと可笑しいです。
最後に出てくるのは、花咲かじいさんと同様灰なのですが、「枯れ木に花を咲かせましょう!」ではないのです。
でも、その結果、花咲かじいさんよりも恐ろしい結末が!
みんなで「怖い〜!」と叫んでしまいました。
ちょっと変わった花咲かじいさんのお話として楽しめます。