有名で人気のある絵本だったので期待をしすぎてしまったのかも知れませんが,私にはちょっと暗い印象の絵本に感じてしまい,4歳の娘にはまだ読ませたくない気持ちです。
このうさぎにとって生身のうさぎになることが「本物」だったのでしょうか。
生身のうさぎになってぼうやの近くでぼうやの様子を見ているのも素敵かも知れませんが,ぬいぐるみのうさぎとしての「本物」で終わるカタチもあったのではという気持ちが正直あります。
私にも子供の頃に大切に大切にしてとても可愛がっていたうさぎのぬいぐるみがありました。
でも大人に近い年齢になったある時,ついに処分することを決めました。
処分する前に手を合わせて「ありがとう」と祈りました。
私にとっては,もう手元にはありませんがあのぬいぐるみは「本物」です。
飽きて捨てたわけでもなく目移りをして捨てたわけでもなく,十分にたくさんの思い出をもらって愛情を注ぎ納得して処分しました。
そんな思いがあり,この絵本の中のうさぎもぬいぐるみとしての「本物」で最後までいてほしかったな〜と勝手に思ってしまった私です(笑)。