ビロードのうさぎ」 たかくんママさんの声

ビロードのうさぎ 作:マージェリィ・W・ビアンコ
絵・訳:酒井 駒子
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2007年04月
ISBN:9784893094087
評価スコア 4.83
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  • ほんもののおもちゃって?

    「ほんもの」って何?
    おもちゃにとっての「ほんもの」って?
    値段の高いおもちゃや機械仕掛けのちょっとこったおもちゃは、我こそ本物だと自信満々。
    でも、ウマのおもちゃが教えてくれます。
    心から大事に思われ、子供の本当の友達になったおもちゃが「ほんもの」だと言うことを。
    長い年月がたち、古くなり、ボロボロになったとしても。
    そして、ビロードのうさぎは、たしかに、その「ほんもの」になりました。
    毎日、ぼうやと一緒にすごし、汚れてボロボロになったビロードのうさぎを見て、
    「どこがいいんだろ、こんなきたないおもちゃ」
    と言ったお手伝いさんのナナに対して、
    「この子はおもちゃじゃないの、ほんとうのうさぎなの」
    と言ったぼうやの言葉が印象的です。

    「ほら、お人形さんが落ちてるよ。」
    と言った私に、
    「お母さん?これはお人形さんじゃなくって、マリちゃん。ちゃんと名前で呼んであげて。」
    と言った娘の言葉を思い出しました。

    子供にとって、大切なおもちゃは、ただのおもちゃではなく、人格を持った友達そのもの。
    いつも友達と一緒にいる心地よさ。
    そして、いつもいつも一緒にいるだけで幸せだという気持ち。
    大切なおもちゃと遊んだ思い出。
    それは、大きくなっても、どこか、心の芯の部分に、暖かい気持ちとして残っていくんだろうな、と思う絵本でした。

    投稿日:2007/05/16

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