我が家の庭にはモグラが住んでいて、時々芝生がポッコリ盛り上がっています。それを見つける度に「またやられた!」と悔しい思いをしているのですが、この絵本では、そんなモグラ塚から出発する楽しい地下鉄の旅が描かれています。
いやはや、まさか地中にこんな楽しい世界が広がっているなんて!
予想だにしない展開に、ページを開く度子供達の歓声が上がりました。
電車好きの男の子も、お弁当好きな女の子も、そして普段はモグラ塚を迷惑に思っている大人も、みんなが楽しめる一冊です。
息子が赤ちゃんだった頃、大森裕子さんの「へんなシリーズ」を読んであげるとキャッキャと大笑いしていました。絵本を見て笑うのはそれが初めてだったので、嬉しくて何度も繰り返し読みました。それから数年後、再び親子で大森裕子さんの絵本を一緒に楽しめる日が来るなんて。とても感慨深いです。