ベーメルマンスの絵、すてきだなぁ。
The NEW YORKERの表紙に、ホレボレしたものです。
都会的であか抜けて、どこかヨーロッパの香りが洒落ていて。
でもこの絵本では、正反対を描きます。
断崖に根を張るモミの木と、その枝葉の下で生まれ育ったシカのパセリとの、
ふしぎで、こころあたたまる、ハッピーなおはなし。
人間の息の届かない断崖上の環境と、麓の森に暮らす人の環境とが
くらべてみてねと、見る者に問いかけます。
人間は、人間に許されたくらしをしているけれど
森や木々や生き物に、許しを得ているわけじゃないものね。
野の草花が、いのちの大切さを静かに、訴えているようでした。
なんどでも、読んでみたい絵本です、感謝。