楽しそうな表紙の絵に誘われて手にとった絵本です。
ぐうぐう山に開店したパン屋さん。
山奥にぽつんと1軒あるそのパン屋さんを知ってもらうのは難しく、パン屋に来るのは森の動物ばかり。
でも、パンと交換に、みんなが置いていく木の実や、ミルクで、次々に新しいパンが生まれます。
ページをめくるたびに、出てくる新しいパン、パン、パン。
動物の形をしているパンは、形だけじゃなく、チーズが入っていたり、くるみが入っていたり、やまぶどうに、きいちごに。
ほんとにおいしそうなパンと、それを食べるうれしそうな動物たちの笑顔に、とても心がなごみます。
最近、ホームベーカリーを買って、家でも、ぶどうや、くるみを入れてパンを焼くようになった我が家。
「うちでも、こんなパンが焼ける?」
と息子は、動物の形のパンをリクエスト。
パンが焼けるにおいというのは、不思議と幸せな気持ちになります。
その幸せなにおいを感じられるような気がする、暖かい絵がお話とよくあっていて、いいですね。