表紙絵から、日本の田園風景が見開きで描かれています。
お寺さんの境内で、穏やかな秋の陽を浴びながら、干しだいこんと干しいもが会話をしています。
本編、開いて大爆笑。だいこんさんたちのアップと欲しいもさんたちのアップ。
ええ天気じゃのう おお、ぬくいのう
という、絵の山本先生のふるさと愛媛県の方言でしょうか?
ゆったり、のんびりな口調ながら、結構辛口な攻撃の応酬。
お互い保存食としての優秀さを自慢しあっています。
樽に漬かったたくあんのページは、糠のにおいがたちこめてきそうなリアルさです。息子はソフトクリームくんのヘアスタイルに惚れちゃいました。
出版社を見て、社団法人 農産漁村文化協会。
やはり、日本の食文化の見直し推進の絵本だったんですね。
文が、“ねぎぼうずあさたろう”シリーズの飯野先生っていうのも納得です。だいこんさんとほしいもさんの会話が、全て「 」が、つけられず、交互に言葉が交わされているので、煩わしさが無くとてもスムーズに読めました。
お話し会で、使って見たい作品だと思っていましたから、今秋、機会があれば、中学年〜高学年に読みたいです。