8歳の息子と読みました。
中国・江南地方の市場を描いた一冊。
お父さんの田舎に返って来た男の子、ヤンヤンが、
おばさんと一緒に市場に買出しにやってきます。
目的はおばあさんのお誕生日会!
ごたごたした市場の様子、
湯気のたつおかゆに、大きな鍋で揚げられる油条、
壁に書かれた地方政府の、
「富みたければ子をたくさん生まずにブタを飼え」という
殴り書き?まで、細かいところまでがとってもリアルで、
中国の地方に時空を超えてやってきたかのような思いでした。
今にも、市場のざわめきが、聞こえてきそうです。
都会育ちらしきヤンヤンにも、
市場はとっても新鮮だったに違いありません。
8歳の息子には、他国の文化を知るよいきっかけとなり、
中国に住んだ事のある私には、とっても懐かしい一冊でした。