寄宿舎には12人の女の子がミスクラベルと暮らしていました。なかで、一番おちびちゃんがマドレーヌ。とっても元気な女の子。でもある夜、マドレーヌが大泣きをします。盲腸炎でお腹が痛かったのです。そのまま入院することになりました。それから少したって、ミスクラベルと女の子たちはマドレーヌをお見舞いにでかけます。そこにはお菓子やおもちゃがいっぱい。でも何よりも、マドレーヌの盲腸の手術のあとにびっくり。その晩、12人の女の子たちの泣き声が聞こえます。ミスクラベルが飛んでいくと、「えーん、もうちょうをきってちょうだいよぅ」と皆がいいました。
絵がとにかくかわいらしい。少女ではなく、女の子の魅力が満載されています。簡単に描かれているようで、なかなかこういう線でかわいく書くのは難しいとおもいます。
また、ストーリーも女の子ならではの大人びてないかわいらしさに思わずほほえんでしまいます。
それから、背景のパリの絵もたのしめます。ちょっと抑えた色目が品があって好きです。