南の島にすむおさるたちが、森でかくれんぼをする、というただそれだけのお話しなのですが、すごーく癒されました。読んだ後、ほっと肩の力が抜けるような、温かーいお風呂に入った後のような‥‥。
かくれんぼの鬼をした時に感じる、あのしーんとした感じ、この世界に自分しかいなくなってしまったかのような孤独な気持ちは誰もが少なからず経験したことがあると思います。
でも一人、また一人と隠れている友達を見つけることで、「ちょっぴりこわい森」はいつしか「いつもの森」に戻っていきます。
便利なゲームもアニメもないけれど友達がいて、森があれば遊びが生まれる。「ちょっぴりこわい」その思いも子供時代の素敵な宝物。
今の自分の生活の足元を見つめなおしてみたくなる、実はとても深い絵本だと思いました。