お話の構成が、少し変わっています。
金魚は夏の風物詩ですが、お話の始まりはスキー場。雪ダルマもいて、汽車も走っています。主人公のシブレットの登場は、一番最後。人なつっこい魅力的な表情で、「旅が大好き」な金魚という設定が面白いです。
フランスの絵本らしい、おしゃれでセンスのいい絵に惹かれ、2年生の教室で読むことにしました。子どもたちは静かにお話を聞いていましたが、途中で出てくるベルナールは誰なのかという質問がありました。シブレットが出てきて、これから何が始まるかと期待させたかもしれませんが、そこでお話は終わり。
本が小さめで、さらに字がとても小さくて、読むのに苦労しました。私は文章を読むことにいっぱいいっぱいで、余裕がありませんでした。もう少し上手く読めたら、この本の面白さを伝えられたかもしれません。
途中、絵の中にタコなどもいて、海水なのか淡水なのか気になり、金魚というフランス語も確認しましたが、子どもたちは気がつかなかったようです。