私は小学校の国語の時間で勉強するまでこの話を好んで読んだことがありませんでした。
実は家にこの絵本があったのですが本棚の一部となってました。この話をあまり読みたがらなかったのは、当時小学生であった私には絵の良さがわからず、悲しすぎる話だと思っていたからです。しかし、一度授業で勉強したら、何度も何度もこのお話を読み返していました。実際に悲しい話ですが、スーホと馬との愛がとても美しく今でも忘れられません。それにそれまでモンゴルのことを全く知らなかったのですが、この本で楽器や村の生活、大平原、家畜の存在などなどモンゴルの文化を知るきっかけになったなと思います。この本は私にとても強い印象をつけました。私が一番印象に残ってるのは、真っ白な馬に矢が何本も刺さり血が流れてる場面です。絵本というのは、楽しくてかわいらしい、ハッピーエンドばかりのものだけではありません。子どものためにもこの絵本は大人として子どもに与えてあげるひとつではないかと思います。