田島征三さんの、ユーモラスで迫力のある絵による「どんぐりと山猫」です。とってもインパクトがあります。ちっちゃなどんぐりが、精一杯 自己主張すべく、足を 大きく広げて立っているところが可愛いです。しょせん?どんぐりの背比べなのに・・(笑)。そして、アップの山猫の迫力といったら!!これは、征三さんならではの味だと思いました。
どんぐりの背比べ裁判(?)は、一郎の名裁きによって、一挙解決!「いちばん駄目なものが いちばんえらい」って、いいかげんなのか、奥が深いのか?きっと、奥が深いのでしょう。だって、なにか、感じるところがありますから・・・。
もらった黄金のどんぐりが、いつのまにか茶色のどんぐりになって、一郎も読み手も不思議の世界から帰ってきました。ひととき、独特のファンタジーの世界にひたることができて、面白かったです。