切り絵の表紙が少しとっつきにくい感じがしていて、長い間敬遠していた本でした。
しかし、読みだしてみると優しい語り口にたちまち引き込まれてしまいます。
親を亡くした豆太とじさま、二人の絆が素敵です。
臆病な豆太が、じさまを思うあまりに勇気ある行動に出るところは思わず涙が出てきそうになりました。
そしてその時のモチモチの木の絵の美しいこと。
最後の、じさまの豆太に対する言葉もとても良かったです。
「自分で自分を弱虫だなんて思うな」
「人間、優しささえあればやらなきゃならねぇことやきっとやるもんだ」
自分の子にもかけてあげたい言葉だと思いました。