この本は幼稚園で私が注文している配本の1冊でした。かなり難しいコテコテの関西弁での文体で、いたずら好きのたぬきの面白いお話なんだなと勝手に思い込んで読んでいました。
するとどうでしょう。なんと村人がまたごろはちに化かされたと思って初めて見る汽車の前に立ちはだかってしまいました。これをみてごろはちは命をはって村人を救ったという結末だったのです。驚くと同時に、なんて悲しい切ない話なんだと涙が出ました。
でも、こんなに悲しい話なのに、どん底に沈んでしまうような感じではなく温かくなる読後感があるので救われました。
ちょっと悲しい結末なので、子供はあまりリクエストしませんが、心にしっかり残るおはなしだと思います。