第二次世界大戦中、上野動物園で起こった実際のお話。
爆撃などで檻が壊されて動物達が逃げないように・・・と、
苦渋の選択の末一匹一匹大事な動物を殺すことにした飼育係。そして最後象たちの番に。ところが毒のエサを与えるが食べてくれず失敗。毒の注射も失敗。ついには、餓死させることしか道がなくなる。
象たちはやせ細っていく中、何とかエサをもらおうと、飼育係の人に懸命に芸をやって見せるのだが、その命も・・・。
本当に切なくなります。人間のみならず動物たちの世界でも
悲劇をうんだ戦争。どうして戦争をしなくてはいけなかったのか・・・。どうして戦争はしてはいけないのか・・・。どうして戦争は今尚なくならないのか・・・。真剣に考えさせられる一冊。
涙なしには読めません!